2017年10月24日火曜日

「平成29年度TUT Jr. 技術科学教育プロジェクト」レポート

9/28(木)、9/29(金)の2日間、国立大学法人豊橋技術科学大学に於いて「平成29年度TUT Jr. 技術科学教育プロジェクト」が開催されました。

TUT Jr.技術科学教育プロジェクトとは科学技術全般に対して興味・関心、論理的思考力などの習得を目指し豊橋技術科学大学が、SSH※1指定校である愛知県立時習館高等学校と提携協力を行なっている授業の一環として講義やフィールドワークを実施しています。
ウェブインパクトは「ITを使って街の生活を豊かにしよう」という大村 廉先生の講義に技術協力をさせて頂きました。この講義は、学生へオープンデータの意義や活用事例を説明し、オープンデータを実際に自分たちの手で集め、公開するところまでの一連の流れを体験することでオープンデータの活用方法について理解を深めてもらうことが目的です。

【1日目】座学~フィールドワークへ
午前中はオープンデータの重要性や価値を理解してもらうための座学で知識を増やし、午後からは実際に街へ出てフィールドワークをスタートさせました。参加した時習館高等学校の学生たちは各自、自発的に考えたテーマで街歩きを楽しみながら、弊社が開発した専用アプリを使って街のデータを収集していきました。

【2日目】フィールドワーク~収集データの整理作業
2日目は、1日目午後の続きで各自のテーマに沿ったフィールドワークを実施。
高校生ならではのユニークな視点で、知っていると便利なスポットを専用アプリへ積極的に登録していった結果、集まったデータは375件!過去に他のイベントでも同専用アプリを使用してデータ収集を行ってきましたが、今回のデータ数は過去最高です。

午後からは、集めたデータを整理する作業へ。
以下、9つのテーマに分けデータを整理しました。
パソコンの扱い方には慣れている学生たちですが、データ数が多い分、各テーマに分けて整理を行う作業は大変でした。その日に作業完了ができた5つのテーマのデータがディスプレイ上の地図に掲載されサイネージデビューを体験しました。サイネージへ反映された瞬間には、学生たちから拍手が巻き起こり、記念撮影をして盛り上がりました。

今回集めたデータは、残り4つのテーマのデータと合わせ9つのテーマすべてのデータが後日、「Open Data TOYOHASHI」へ公開され、みてみりんに情報が掲載される予定です。

 IT技術が進化し、デジタルネイティブの学生たちは、たくさんの情報がデジタル化した中で生活をしています。簡単に必要な情報を得ることができる世の中ですが、今回の実習では、その情報を得るために人の手を介して情報が集められ、その情報を多くの人が使いやすい仕組みに処理をしているからこそ、必要な時に、必要な場所で、情報を得ることが出来る事を初めて知る事ができたようです。

※1 SSHとは?:
Super Science High Schoolの略。高等学校等において、先進的な理数教育を実施するとともに、高大接続の在り方について大学との共同研究や、国際性を育むための取組を推進します。また創造性、独創性を高める指導方法、教材の開発等の取組を実施している。文部科学省に設置機関経由にて、応募し採択されている。
https://ssh.jst.go.jp/ssh/public/about.htmlより抜粋)

2017年10月19日木曜日

1DAYインターンシップ

先日、2017年秋の1DAYインターンシップを東京コアで開催しました。
今回のテーマは、「AI体験~IBM Watson(※1)を利用したチャットボットの作成」です。

最近では、TVのニュースを見れば耳に入ってくる言葉となった「AI」。Artificial Intelligenceの略で、一般的に人工知能と訳されます。

Pepperくんにおはよう!と伝えると、おはよう!とまるで人間が返事をするように答える姿をみたいことはありませんか?また、将棋の棋士とコンピューターが対局したニュースもありました。
「人間が行う行為(知能)をコンピューターにプログラミングすることで、同じ行為(知能)をコンピューターが行うことができる技術」と解釈されますが、挨拶だけではなくもっともっと複雑な事、例えば思考力がプログラミングされ、人間の悩みを解決してくれるAI(ロボット)の友達がいるなんて時代も、さほど遠くはないかもしれませんね。

その「人工知能(AI)」を実際に簡単なプログラミングを通して体験していただこうというのが、今回のインターンシップの目的です。

当日のタイムテーブルです。


(弊社の壁に、インターンシップ担当者の手書きスケジュールです^^;)

10時半~ウェブインパクト代表取締役社長 高柳からウェブインパクトとは?どんな仕事をしている会社か、どういったシステム開発や自社製品を持っているかという説明から、これからのIT業界について、学生たちと質疑応答を交え1時間ほど談義をしました。

社長の話を聞く学生たち

昼食は、社長、技術部長、午後から指導を行うエンジニアも加わり、東京コアのある神田で美味しいランチと(社員から)評判の高いお店に行きました。

昼食休憩をはさんで、午後からは実技に入ります。
「IBM Watson(※1) Conversationを使ったチャットボットの作成」と題し、通常開発の業務を行っているエンジニアが、今日は先生となって、学生たちに指導をしました。一人1台のパソコンを前に、はじめてのAIプログラミングに興味深々な様子でした。

真剣に実技に取り組んでいます
使用するテキストは弊社エンジニアがすべて作成しています

参加した学生たちは、皆さんプログラミングの経験者で、実技はスムーズに進行しました。途中、作成したボットを各自スマートフォンで作業確認をしたときは、うまく反映された人と、うまく反映されなかった人といたようで、なぜうまくいかないのか?という原因究明もしっかりと行い、最後は全員「チャットボットの作成」ができました。

参加した学生たちの出来がよく、時間に余裕があったため、追加実技として「AIプログラミングの応用編、実践編」も加え、途中休憩もはさみながら約3時間半の実技を活発に行うことができました。

参加した学生たちからも、「AIについて興味が深まった」という感想がありました。
これからIT業界に就職を考えていくにあたり、新しい技術に興味を持ち、習得していく事が実務に繋がると思います。またその技術を実践できる企業でなければなりません。

私たちは、少数精鋭のITベンダーだからできる事を追求し、実践しています。
インターンシップを通して、ウェブインパクトを知っていただき、エンジニアという仕事を少しでも実感してもらいたいと思っています。

ウェブインパクトでは、2017年秋/冬インターンシップを継続して開催しております。開催日時や場所は、弊社採用ページからご確認ください。
多くの学生の方とお会いできる事を楽しみにしております。

※1 弊社はIBM Watsonエコシステム・パートナーです。
https://www.softbank.jp/biz/watson/partner/list/

2017年10月11日水曜日

ウェブインパクト、感情認識AI「Emoreader(エモリーダー)」をリリースした株式会社エモスタのSIパートナーとして業務提携

【プレスリリース】
2017年10月11日
株式会社ウェブインパクト
代表取締役 高柳 寛樹 

IBM Watsonのエコシステムパートナー※1でクラウドサービスプロバイダー(CSP)の株式会社ウェブインパクト(代表取締役:高柳寛樹/本社:東京都千代田区)は、ひとの表情から93%以上の精度で感情を認識し、複数人認識時には共感度を計測するAI、「Emoreader(特許出願中)以下:エモリーダー」を開発する株式会社エモスタ(代表取締役:小川修平/本社:東京都中央区)と、法人向けビジネスにおける非独占的なSIパートナーとして業務提携したことを報告いたします。

ひとの感情はひとの行動や考えに大きく影響を与えるものでありながら、これまで定量化が難しかった分野ですが、近年の機械学習や顔認識技術の進展により急速に研究が進んでおります。関連するテクノロジー市場は、2021年には5.4兆円市場※2になるとみられ、表情による測定技術はその重要な一角を占めます。「エモリーダー」は、β版の提供を2017年9月に開始して以降、商業施設、店舗、ヘルスケア、メーカーなど様々な業界からの問い合わせを頂いております。
ウェブインパクトは、法人向けサービスにおいての長い経験を活かし、上記業態をはじめとする感情認識技術の導入が進む業務シーンに合わせたカスタマイズやインテグレーション、システムの保守・管理業務をパートナーとして提供することになりました。また、ウェブインパクトが開発した10種類を超える法人向けクラウドサービスの導入先や潜在的なマーケットに対して「エモリーダー」及び、IBM Watson※3を組み合わせたソリューションを提案することで積極的に新たなAIテクノロジーを組み合わせたSIを提供することを目指します。
「エモリーダー」についての活用事例、ソリューション事例は、添付資料に掲載しておりますので、そちらをご覧ください。

※1 https://www.softbank.jp/biz/watson/partner/list/ 参照
※2 http://www.marketsandmarkets.com/PressReleases/affective-computing.asp 参照
※3 https://www.softbank.jp/biz/watson/outline/参照

株式会社ウェブインパクト
1994年創業、20年以上の経験を持つ老舗インターネット企業。大手ポータルサイト等、極めて大規模でクリティカルな開発を得意とする開発会社である一方、モバイルとウェブを用いた人材管理のクラウドサービス「EZ-Shift」や給与明細配信サービス「WEB給」をはじめ、主に法人向けのクラウドサービスを多数提供しているクラウドサービスプロバイダー(CSP)。働き方改革が求められる昨今、早い段階から「ノマド・ワーキング制度」を導入し新しいワークスタイルを積極的に取り入れ、各方面で話題となる。https://www.webimpact.co.jp/

株式会社エモスタ
2017年創業、臨床心理士でもあるアレクサンダー・クリーグ氏が自身のカウンセリングの質をあげることを目指して「エモリーダー」を開発。義兄で現CEOの小川修平がプロジェクトに加わりプロダクト化。複数人同時計測と共感度計測をすることでコミュニケーションにおける深いインサイトに迫ることを可能とした。同ソフトウェアの開発のほか、感情データの統計解析を用いたコンサルティング、感情データを活用したサービス、心理学コンテンツの開発を通じて人々が自分の価値観に沿った人生を歩む支援を行う。http://www.emosta.com/

PRtimes配信のリリース文はこちら:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000002.000027921.html

【本件のお問い合わせは】
株式会社ウェブインパクト
担当: ソリューション営業部
メールでのお問い合わせ:info@webimpact.co.jp
ウェブからのお問合せ: https://www.webimpact.co.jp/contact/
電話:03-3526-6360(平日10時〜19時)

株式会社エモスタ
担当:小川 修平
メールでのお問い合わせ:sogawa@emosta.jp


【添付資料】

「エモリーダー」の活用事例
感情認識技術により、コミュニケーションにかかわるあらゆる領域での定量化の促進及びそれに伴うサービスの改善が進むとみられております。例えば、お客様と営業社員との間の信頼関係構築は売買の成約に関わる重要なファクターですが、どういった場面でお客様が喜ばれているのか不満を持たれているのか、お客様に対して社員は適切な感情表現ができているのか、お互いに共感度の高いコミュニケーションが取れているか、などを定量的に把握することでこれまで属人性の高かった営業ノウハウを展開し全社的な営業力の底上げを図ることができます。
感情解析結果例:感情変化のポイントを直感的に把握。併せて記録される音声データと比較することで、どのような文脈で感情が表出したのかを解析することが可能。


ソリューション事例:生命保険業界での活用例
接客業の中でも、特にお客様と高いコミュニケーションスキルが求められる業界(生命保険や不動産の営業担当者など)では、一つ一つの商談において、お客様の心を掴み、信頼関係を築けるかが成約(契約)件数に大きく関係してきます。その為、営業研修ではよくビデオ撮影しながら商談のロールプレイングを実施し、撮影した内容をもとに、上司や同じ営業のメンバーからアドバイスをもらい、改善を行いながらスキルアップに努めるケースが多いです。しかし、上司や営業メンバーからのアドバイスは、個々のスキルや、過去の経験など勘に頼る主観的なものでしかありませんでした。
「エモリーダー」を用いることにより、お客様と営業担当者との商談状況をデータ化する事でき、どんな言葉や状況でお客様の興味・関心を高められたのか、またコミュニケーションの問題点を定量的に判断することができ、過去の経験や勘にとらわれない、指導や顧客心理に合わせたスキルアップを実現することが可能です。




「エモリーダー」の発展
エモリーダーの技術と、IBM Watson※3の持つSpeech to Text(音声のテキスト情報への自動変換)技術を組み合わせることで、具体的に営業の現場でお客様に「刺さっている」言葉は何かといった深いインサイトが自動的に抽出することができるため、営業現場と本部との認識ギャップを埋め機動的な営業改善、プロダクト改善につなげる強力なソリューションを提供することが可能になります。
※3 https://www.softbank.jp/biz/watson/outline/ 参照


「エモリーダー」開発者アレクサンダー・クリーグ氏のプロフィール
・ 米/ミシガン州出身
・ 米/ハワイ大学・臨床心理学博士課程(2018卒予定)
・ フルブライト奨学金及び、皇太子明仁親王奨学金を活用した東京大学、一橋大学との共同リサーチプロジェクトに従事
・ 国際学術誌に12論文掲載実績